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原子力規制委 「もんじゅ」の使用停止命令を正式決定 来月中に活断層現地調査を実施へ(東京)

2013-05-29 15:19:45

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monjyu06686c0f58d5eaec78590fcf7bbe80ab原子力規制委員会は二十九日、高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の敷地内の断層が活断層かどうか、外部の専門家チームによる現地調査を六月中旬~下旬に実施することを決めた。もんじゅの機器の点検漏れ問題では、三十日に日本原子力研究開発機構の幹部を呼び、安全管理体制が整うまで、もんじゅの使用停止を命じることも決めた。


 専門家チームは、富山大大学院の竹内章教授、千葉大大学院の宮内崇裕教授ら四人で、規制委の島崎邦彦委員長代理がまとめ役を務める。六月十三日に事前会合を開く。




 もんじゅの敷地内には、長さ数十メートルの断層がいくつも確認され、これらが約五百メートル西にある活断層「白木-丹生(にゅう)断層」につられて動くかどうかが焦点となる。機構は今年四月、八つの断層は活断層ではないとする報告書を規制委に提出。白木-丹生断層と連動する可能性も否定している。




 点検漏れ問題では、昨年十一月に重要機器も含め一万点にのぼる漏れが発覚。今年二月の規制委による立ち入り検査でさらなる漏れが見つかった。機構の幹部らの間で安全を軽視する姿勢も確認されたことから、規制委は二十九日、原子炉等規制法に基づく使用停止命令を出すことを正式に決めた。




 機構には弁明の機会も与えられたが、「深刻に受け止める」などと、弁明しないことを規制委に文書で報告していた。




 この問題では、既に機構の鈴木篤之前理事長が辞任した。

 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013052902000228.html