HOME |原子力損賠解決センター 福島飯館村住民の「被ばく不安」に 一人50万円の和解案提示 初の心理的不安への慰謝料案(各紙) |

原子力損賠解決センター 福島飯館村住民の「被ばく不安」に 一人50万円の和解案提示 初の心理的不安への慰謝料案(各紙)

2013-06-02 21:57:58

牛舎を除染する飯館村の住民
牛舎を除染する飯館村の住民
牛舎を除染する飯館村の住民


各紙の報道によると、東京電力福島第1原発事故で事故当初、苦によって計画的避難区域に指定されたことで住民の避難が遅れた福島県飯舘村の長泥行政区の住民約180人が、東電に対して被ばく不安への慰謝料などを求めた裁判外の紛争解決手続き(ADR)で、仲介役の原子力損害賠償紛争解決センターが住民一人50万円を支払う和解案を提示した。

住民代表と弁護団が2日発表したもので、センターは慰謝料の理由として住民が抱いた被ばくへの不安を認め、住民1人に50万円を示した。また、妊婦と18歳以下は100万円を支払う内容という。
弁護団によると、避難生活に対する慰謝料とは別に、被ばくの不安に慰謝料を認めるのは今回が初めてとなる。この和解案を東電が受け入れるかどうかは、未定。東電は今後、和解方針について意見書を提出する予定という。