HOME |東電福島原発 地下水から放射性物質検出は、規制庁の指摘で再検査の結果。 東電は意図的な検出ではないと説明(各紙) |

東電福島原発 地下水から放射性物質検出は、規制庁の指摘で再検査の結果。 東電は意図的な検出ではないと説明(各紙)

2013-06-04 10:29:02

fukushimamedia
fukushimamedia各紙の報道によると、東京電力が海洋放出を予定していた地下水からは微量のセシウム掛け出された問題で、当初、東電は、対象となる福島第一原発の建屋周辺に張り巡らされた放射線物質遮蔽効果を考慮せずに測定しえちたことがわかった。この点を原子力規制庁から指摘され、再測定したところ、検出限界値を上回る1リットル当たり0・61ベクレルのセシウムが検出されたという。東電の当初の測定が意図的だったかどうかはわからない。

再測定で、検出限界値を上回ったが、海への放出の国の基準である1ベクレルは下回っている。
東電によると、4月16日にくみ上げた地下水をためたタンクの水を第一原発で調べたところ、セシウムは検出限界値未満だった。しかし、同原発周辺では、放射性物質を遮蔽する工事を各所で実施している。このため、原子力規制庁は5月30日に他の場所でも測定して比較するべきと指摘し、空間線量の低い福島第二原発で再測定した。その結果、セシウム134が0・22ベクレル、セシウム137が0・39ベクレル検出されたという。

 
本来であれば、遮蔽された分の放射線量を、検出値に加えなければならなかったが、東電は考慮していなかった。東電福島復興本社は「分析の根幹に関わるものであり、当社として大変重く受け止めている。今回の事案にしっかり対応することで再発防止に努めたい」として、当初の測定が意図的なものだったとの見方にういては否定している。

 
地下水を海洋に流すための地下水バイパスは、1日当たり400トン増える汚染水の対策として、東電が整備した。地下水が原子炉建屋内の高濃度に汚染された「たまり水」と混ざり、汚染水になる前に、海に放水し、1日当たり100トンの汚染水の発生を抑えるとしている。