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福島の介護老人施設「ドーヴィル双葉」の患者死亡事件で 遺族ら10日に東電を提訴(各紙)

2013-06-05 17:18:19

震災・原発事故で、翻弄された高齢入院患者たち
震災・原発事故で、翻弄された高齢入院患者たち
震災・原発事故で、翻弄された高齢入院患者たち


各紙の報道によると、東京電力福島第1原発事故直後、双葉病院(大熊町)や同病院系列の介護老人保健施設「ドーヴィル双葉」から避難中に、患者と入所者ら50人が死亡した事件で、患者ら計7人の遺族らが東電へ慰謝料請求の訴訟を提訴することがわかった。10日にも東京地裁に提訴する。


 代理人の弁護士によると、提訴するのは、事故当時60~90歳だった患者ら計7人の遺族。1人当たり3000万円の慰謝料を求める。患者らは原発事故後、同病院や同施設に取り残され、長時間の避難を強いられた。弁護団は10日、東京で記者会見を開き、正式に発表する。

 

 ドーヴィル双葉事件では、東電原発事故が発生した際、周辺住人の避難が急がれるにもかかわらず、双葉病院の入院患者も含めて同施設の入所者が置き去りにされた。

当時、双葉病院には入院患者340人が、系列の「ドーヴィル双葉」には98人の入所者がいた。手配されたバスにより、原発事故翌日の3月12日早朝には観光バス5台で、このうち搬送可能な入院患者209人とスタッフの一部が避難した。

さらに14日には98人が自衛隊の救出活動によって避難した。しかし、避難先となった、いわき市の高校体育館に向かう途中、放射線量検査などに手間取り、14時間の長旅を経て、バス内で3人が死亡した。また搬送先でも計24人が死亡した。こうした搬出先や移送中などに亡くなった人を合わせると、同施設の合計50人が死亡したことになる。