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増える甲状腺がん認定 新たに9人 福島県調査、合計12人に (各紙)

2013-06-05 17:28:44

甲状せん調査に向かう家族連れ
甲状せん調査に向かう家族連れ
甲状せん調査に向かう家族連れ


各紙の報道によると、福島県は5日、東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べている「県民健康管理調査」検討委員会を開いた。その席で、甲状腺がんと診断が「確定」した人が前回2月の3人から、一気に9人増えて12人になったことがわかった。さらに「がんの疑い」は前回の倍の15人になった。被爆した若者の症状顕在化がじわりと増えてきた。


 福島県の甲状腺検査は、震災当時18歳以下の約36万人を対象として実施している。これまで1次検査の結果が確定した約17万4千人の内訳を、調査主体の福島県立医大が説明した。前回2月の検討委では、がん確定は3人、疑いは7人だった。




 3カ月ほどで、がん症状を発症する若者が、急増したことがわかる。国や県は、前回の調査結果を過小評価していたが、がん確定者が二桁になったことで、抜本的な調査の実施とともに、内部被ばくを回避するための食事、日常行動の制御が求められる。

 こうしたデータが福島周辺の住民の健康に対して警鐘を鳴らしているにもかからわらず、東電は、福島第1原発で増え続ける汚染水を減らすため、くみ上げた地下水を海に放出する「地下水バイパス」の建設を推進しようとしている。くみ上げ地下水については、基準値以下ではあるがセシウムが検出されており、このまま海洋放出を強行すると、放射性物質による内部被ばくのリスクが、福島県だけでなく、周辺地域にも拡散する可能性が高まる。