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四国電力 伊方原発燃料棒に異物、2ヶ月間報告せず 愛媛県、四電に厳重注意(各紙)

2013-06-06 13:11:31

伊方原発の再稼働反対運動を続ける地元住民たち
伊方原発の再稼働反対運動を続ける地元住民たち
伊方原発の再稼働反対運動を続ける地元住民たち


各紙の報道によると、四国電力が伊方原発3号機(同県伊方町)の燃料棒に、ビニールテープのような異物が付着するトラブルが起きていたにもかかわらず、約2カ月にわたって愛媛県に報告していなかったことがわかった。同県が発表した。

愛媛県と四国電力は、原子力安全協定を結んでおり、「原子炉の中に異物」という事態は、協定に基づく重要な事案で、本来は、即時報告が必要だった。このため県は四国電力に対して、厳重注意をした。

県によると、四国電力は、4月12日に原子炉から燃料を取り出した際に異物を把握したという。にもかかわらず、県には6月5日まで報告していなかった。

四国電力は「燃料の健全性に問題はなく、報告は必要ないと考えたが、今後は報告する」としている。安全管理意識の欠如は明らかで、今後も同社のリスク管理体制が健全に働くかどうかは、不明だ。