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福島南相馬市の鹿島に 「福島版・奇跡の一本松」 津波に流されず生き残る 地元関係者保存策探り視察(福島民報)

2013-06-16 22:28:59

minamisouma
minamisouma南相馬市鹿島区の南右田地区に東日本大震災前まであった松並木のうち、津波で流されずに生き残った1本を地域の希望のシンボルとして残せないか-と、鹿島区地域協議会の関係者が15日、現地を視察した。現地には市が地盤をかさ上げして海岸防災林として整備する計画があり、地元では今後、樹木医の診断を仰ぐとともに、保存の方策を探る。
 同地区の海岸沿いには保安林として松林が続き、キャンプ場や海水浴場があった。しかし津波で松林も南右田の集落もほとんどが流された。松林は10数本が倒れずに残ったが、1本を除いて枯れたとみられている。

 
 残った1本は高さ約25メートル、根回り約2メートル。鹿島区の将来像を話し合う地域協議会で、鹿島の「奇跡の一本松」として保存を提案する意見が出され、有志が現地を視察することにした。

 
 協議会長の沢田一夫鹿島商工会長、協議会副会長の五賀和雄南右田行政区長ら10人余りが訪れ、松の状態と付近の現状を見て回った。発起人である五賀さんは「松は古くからの部分もあるが、昭和30年代に地域で植林したものもあり、住民には愛着があった。残せる方法がないか話し合っていきたい」としている。

 

http://www.minpo.jp/news/detail/201306169046