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中西日立社長、株主総会で「日本でも海外でも、原発は重要。それを支えるのが日立の責務」と、”原発企業宣言”(各紙)

2013-06-21 22:23:59

nakanishihitachi
nakanishihitachi各紙の報道によると、日立製作所の中西宏明社長は21日開いた定時株主総会で、「原子力発電の重要性は日本のみならず海外でも同様。それをしっかり支えていくのは日立の大きな責務だ」と発言、日立が原発推進を経営の柱としていくことを改めて宣言した。

 今回の株主総会では、株主からは原子力事業に関する質問が相次いだ。また、ある株主が、2012年に英国の原子力発電事業会社「ホライズン・ニュークリア・パワー」を買収したことの経営リスクを問う質問に対しては、「英国政府のエネルギーのポートフォリオ計画に従い、息の長い事業をしっかりと行っていく。恥ずべきことではなく誇るべきことと考えている」などと話した。

 

 原子力事業を担当する魚住弘人執行役常務は海外での状況を説明。英ホライズンについて「英国政府の期待に応える形で進めている」と述べたほか、リトアニア、ベトナムでも原発事業への進出に取り組んでおり、インドなどでも受注を獲得していきたいと語った。

 ただ、日立の2013年3月期の売上高営業利益率が4.7%と目標の5%に届かなかったことに関する質問が出たことに対して、中西社長は「われわれの体質がまだ一流にいってなかった」と認めた。そのうえで、新しい中期経営計画では16年3月期の売上高利益率の目標を7%超と設定し、世界の競合と戦える10%以上も目指していく、と述べた。

中西社長は2010年6月に社長に就任、「強い日立」を経営のスローガンとしている。

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