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福島第一原発 海際の井戸からも高濃度汚染水 3000ベクレルのストロンチウム検出 すでに海洋流出か(?)(FGW)

2013-06-29 21:29:58

海際に立つ福島第一原発、すでに汚染水海洋流出の可能性も
海際に立つ福島第一原発、すでに汚染水海洋流出の可能性も
海際に立つ福島第一原発、すでに汚染水海洋流出の可能性も


東京電力福島第1原発の海側にある観測用の井戸の水から高濃度の放射性物質が検出された問題で、東電は29日、地中の拡散状況を調べるためさらに海側に掘った井戸で、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり3千ベクレルの濃度で検出されたと発表した。汚染水が海際に広がっているだけでなく、すでに海洋に流出している可能性もでてきた。

 放射性物質が検出されたのは、地下水観測孔No1と、6月27日に設置した同No1-1(No1の東側・海側)。それによるとNo1-1のガンマ核種の測定結果は地下水観測孔№1とほぼ同等だったが、全ベータ値は、地下水観測孔№1の1,400 Bq/Lに対して3,000 Bq/Lと高い値を示した。No1-1は海まで約6メートルの地点に掘られている。

 この結果、高濃度汚染水が地下水に混ざって海際まで達していることが裏付けられた。原発港湾内では海水の放射性物質濃度が上昇傾向にあり、海に流出している恐れもある。

 6月26日に採取した地下水観測孔№2のトリチウムの測定結果も、前回と比較してわずかに上昇が確認された。

  <地下水観測孔№1>
 ・6月28日採取分:
          セシウム134 ND(0.40 Bq/L)
          セシウム137 ND(0.43 Bq/L)
          全ベータ 1,400 Bq/L
 ・6月25日採取分(公表済み):
          セシウム134 ND(0.39 Bq/L)
          セシウム137 ND(0.49 Bq/L)
          全ベータ1,400 Bq/L

 <(新規)地下水観測孔№1-1>
 ・6月28日採取分:
          セシウム134 ND(0.41 Bq/L)
          セシウム137 ND(0.51 Bq/L)
          全ベータ 3,000 Bq/L

 <地下水観測孔№2>
 ・6月26日採取分:トリチウム 850 Bq/L
 ・6月21日採取分(公表済み):
          トリチウム 560 Bq/L

 <地下水観測孔№3>
 ・6月26日採取分:トリチウム 1,600 Bq/L
 ・6月21日採取分(公表済み):
          トリチウム 1,600 Bq/L

 

http://www.tepco.co.jp/cc/press/2013/1228605_5117.html