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福島・浪江町の賠償集団申し立て 1万5000人超参加へ 町民全体の7割  疲弊する町民が声をそろえて申し立て(各紙) 

2013-06-30 12:35:46

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 namie73537_sr東京電力福島原発事故の影響で、町ぐるみの避難を余儀なくされている福島県浪江町の住民1万5000人以上が、裁判外紛争解決手続き(ADR)による原子力損害賠償紛争解決センターへの集団申し立てに参加する見通しとなった。同町と支援弁護団はすでに5月末に第一次申し立てをしているが、7月2日に予定する第2次申し立てに1116世帯2809人が参加、全体で1万5000人超という大申請になることになる。

 

 追加申し立てについては、29日に二本松市で、同町の区長や自治会長らが参加して開いた説明会で、町が明らかにした。町はすでに5月29日に第1次申し立てをしている。2次申し立てで参加する町民を加えると、申請者は5880世帯1万4059人分になる。さらに委任状の最終締め切りは今月28日で、最終的な申し立ては1万5000人を超える見通しという。浪江町は人口約2万1500人で、町民の約70%が参加することになる。
 説明会後に馬場有町長は「町民は既に疲れ果てている。膨大な資料を送ってくる東京電力に対して請求する権利を放棄してしまう人も増えてきている」と危機感を口にした。さらに、「3年の時効撤廃についてもしっかり働き掛けていきたい」と述べた。