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福島第1、3号機上部から湯気が噴出 昨年7月にも同じ現象 公表せず 東電は「線量に変化なし」を強調 原因も 影響も不明(各紙)

2013-07-18 23:56:44

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GE DIGITAL CAMERA東京電力は18日、福島第1原発3号機の原子炉建屋5階部分で午前8時20分ごろ、湯気のようなものが出ているのを、監視カメラで確認したと発表した。午前11時の時点でも出続けているという。湯気のようなものが確認されたのは5階の中央付近で、格納容器のほぼ真上に当たる。昨年7月にも同様の現象が起きていたが公表してこなかったことも判明した。

18日午前5時の時点で格納容器の温度は約38度。東電はプールにたまった雨水などで湯気が出た可能性もあるとみている。

東電は、湯気が出た3号機の原子炉への注水や使用済み核燃料プールの冷却は継続しいる。同原子炉周辺のモニタリングポストで計測される放射線量に目立った変化はない。

福島第1原発3号機で、湯気のようなものが出た問題ことを受けて、東電は18日、昨年7月中旬にも3号機で湯気のようなものが確認されていたことを明らかにした。当時は短時間の発生だったことから、東電は「問題ない」と独自に判断、報道陣にも一切、公表していなかった。

18日朝に改めて確認された湯気のようなものは、同日午後6時時点でも止まっていない。東電の発表によると、湯気のようなものに含まれる放射性セシウムの濃度は周辺とほぼ同じだという。東電は原因について「雨水が床の隙間から入り込み、格納容器のふたで暖められたことによるものではないか」と推測しているが、明確な原因はつかめていない。昨年7月の時も、明確な原因を突き止めないままになっている。

東電福島第一原発では復旧が一向に進まない一方で、原因不明の減少が相次いで起きている。東電が同原発の事故処理を、いまだに掌握しきれないないことを物語る。

http://www.47news.jp/CN/201307/CN2013071801001722.html