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安倍首相が風評被害払拭で頬ばった「福島県産モモ」から微量セシウム検出 (FGW)

2013-08-04 20:27:08

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ミスピーチらの表敬を受け、福島県産のモモを試食する安倍首相=31日午後、首相官邸
ミスピーチらの表敬を受け、福島県産のモモを試食する安倍首相=31日午後、首相官邸


安倍首相は先月末、官邸を訪れた佐藤雄平福島県知事や福島県産モモをPRするミスピーチらとともに、福島県産モモを食べてみせたが、福島県がその後公表した緊急モニタリング検査結果では、福島市のモモから3.6ベクレルのセシウムが検出された。食品安全基準以内だが、他の農産物は検出ゼロなのに、モモだけがセシウム微量汚染ということになる。

 

公表されたモニタリング数値は今月2日時点のもの。また一日前の今月1日時点のモニタリング調査でも、天栄村のモモだけから3.2ベクレルのセシウムが検出されている(調査品目119品目)。

安倍首相のモモ・パフォーマンスは、先月31日に官邸で行われた。県知事らが福島県産モモの代表的品種「あかつき」を贈り、試食した安倍首相は「おいしい」と笑顔を見せ、「首相官邸で使っているコメと炭酸水も福島県産だ」と逆にアピールした。

福島県が公表した最新の緊急モニタリング検査結果では、農産物の検査対象品目43品目のうち、セシウムの検出があったのはモモだけ。検査対象のモモは福島市産で、官邸に贈呈する前の先月30日に採取されたものだった。放射性物質の食品安全基準はkg 当たり100ベクレルなので、今回の検出量は安全な範囲に入るが、微量汚染であることには違いがない。

 

http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/mon250729-31v.pdf