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電力9社冬の需給見通し 全地域で電力不足を回避  夏も冬も、原発再稼働なしで電力需給は満たされる(各紙)

2013-09-29 12:45:12

自己修復作業が進まない東電福島第一原発
自己修復作業が進まない東電福島第一原発
自己修復作業が進まない東電福島第一原発


各紙の報道によると、沖縄電力を除く電力9社の今冬の電力供給余力を示す予備率が、各社とも安定供給に最低限必要な3%以上となる見通しが明らかになった。予備率の確保で今冬も電力不足を回避できることが見込めるため、政府は冬の節電期間の数値目標を全地域で見送る方向という。原子力規制委員会の原発再稼働審査も、電力需給にこだわらず、じっくりと安全審査ができる環境といえる。

政府は電力需給対策として、今夏と同じく、無理のない範囲での節電への協力を消費者に求める範囲にとどめる見通し。

電力需給が安定してきたのは、原発が長期間停止する中、家庭や企業で節電が定着したことが大きい。また、電力各社が相次いで既存の火力発電所の高稼働率を維持しているほか、各社間で相互融通の態勢が機能してきたことも需給緩和に役立っているという。またこれまでの電力の供給体制が、地域独占の弊害もあって、過剰供給体制になっていたとの見方もある。

政府による冬の節電目標設定が見送らることになると、一昨年の東日本大震災による東電福島第一原発事故以来、冬のシーズンでは初めてとなる。

 

http://www.47news.jp/CN/201309/CN2013092801001880.html