HOME | NEDO、“水上ソーラー”開発-海上など想定、浮体式パネル検証(日刊工業) |

NEDO、“水上ソーラー”開発-海上など想定、浮体式パネル検証(日刊工業)

2014-01-07 11:07:13

suijyosolarキャプチャ
国内で唯一稼働している埼玉県桶川市の水上メガソーラー
国内で唯一稼働している埼玉県桶川市の水上メガソーラー


新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2014年度から水上太陽光発電システムの開発に乗りだす。企業に実証事業を委託し、陸上と変わらないコストで池や湖、海に設置できる太陽光パネルの開発を支援する。

陸上に太陽光パネルを設置できる土地が少なくなることを見越し、水上を新たな導入場所として開拓する。岡山県内のため池に出力50キロワットの設備を設置するほか、場所は未定とするが海上でも同10キロワットの設備で実証を始める計画。




 “水上ソーラー”は太陽光パネルを水に浮かせ、係留させて発電する。国内では唯一、埼玉県桶川市の調整池で水上メガソーラーが稼働している。NEDOは水上の発電に適した太陽電池一体型の浮体構造(浮体式パネル)の開発を狙う。地面や屋根に設置するパネルと同等のコストを目指し、普及につなげる。


 

 池を使った実証はコアテック(岡山県総社市)に委託した。同社はシート状の太陽電池をはり付けたパネルを使った軽量化でコストを低減。岡山県内のため池に出力50キロワットの設備を設け、発電量や耐久性、保守のしやすさ、漏電などに対する安全性を検証する。


 

海上の実証はシリコンプラス(東京都中央区)に委託。同社は結晶系太陽電池と浮きを一体化したパネルの開発を目指す。太陽の動きに合わせて海上を移動させたり、波が高くなると陸揚げする運用を検討。海特有の課題として塩害対策も検証する。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0520140107aaao.html