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石油資源開発(JAPEX)のオイルサンド開発カナダ子会社 開発と社会保全との両立を評価する「責任あるカナダエネルギー賞社会部門賞」を受賞(FGW) 

2014-06-04 17:34:51

カルガリーで行われた授賞式の模様
カルガリーで行われた授賞式の模様
カルガリーで行われた授賞式の模様


石油資源開発株式会社(JAPEX)は連結子会社であるカナダのJapan Canada Oil Sands Limited (JACOS)が、オイルサンド拡張開発事業の環境対策で、地元の先住民との間で自然環境保全や社会対応を進めた協議活動を評価され、「責任あるカナダエネルギー賞社会部門賞」を受賞した、と発表した。

 

オイルサンド事業は環境汚染だけでなく、開発地域への社会的影響も指摘される事業の一つ。そこでJACOSは、2012年12月からアルバータ州Hangingstone鉱区で進めている拡張開発事業の環境影響調査を2008年5月に開始するにあたり、事業の影響を受ける可能性のある先住民(First Nations、Metis(欧州系住民とFirst Nationsの混血)および先住民罠猟業者)の協力を得て、先住民協議会(Aboriginal Review Group:ARG)を組織した。

 

開発に伴う多様な影響について、ARGの場では、周辺自然環境を知り尽くした先住民コミュニティーが伝統的知識を提供、JACOSに環境影響調査へ助言を行うなど、積極的な協力関係を具体化したという。特にARGでの協議では、住民たちの伝統的知識の尊重や部族単位の集団的取り組みなどの独自の方法を尊重したという。

 

そうした協議内容はJACOSの開発計画の中に盛り込まれ、開発と保全の両立の維持に一定の寄与をした、として、カナダ石油生産者協会(Canadian Association of Petroleum Producers:CAPP)から受賞した。賞は、「責任あるカナダエネルギー賞社会部門賞」(Responsible Canadian Energy, Social Award)。
JACOSは今後もARGを定期的に維持することで開発地域でのオイルサンド生産が終了、土地が現状復帰されるまでをにらんで、環境モニタリング等の助言を得ていくとしている。

 

CAPPは、エネルギー大国であるカナダ全体の生産量の約9割を担う石油・天然ガス企業を代表する業界団体。「責任あるカナダエネルギー賞」は会員企業による地球環境に対する企業活動や地域社会に対し責任を果たしていく活動を促進するために設けられたもので、業界全体の社会的評価向上に顕著に貢献する、革新的かつ最善(best practice)な事例に対して贈られる。
JACOSのオイルサンド開発事業計画では、2016年から日産2万バレル規模でビチューメン生産を開始し、その生産挙動を見ながら、それを日産3万バレルまで引き上げる予定という。

 

http://www.japex.co.jp/newsrelease/pdf/20140530_canada.pdf