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ソフトバンク 空中浮体式風力発電開発の米ベンチャーに出資、通信機能も併用。どこでも電気と通信可能に(FGW)

2014-12-05 10:22:32

BATキャプチャ
BATキャプチャソフトバンクは米風力発電ベンチャーのアルタエロス・エナジーズ(マサチューセッツ州)が開発中の空中浮体式風力発電(BAT)技術開発と商用化を支援するため、同社に700万ドル(約8億4千万円)を出資することで合意した。

BATは、飛行船方の風力発電機をヘリウムガスで約600m上空に浮上させ、強く安定した風を受けて発電するもの。アルタエロス社は、2010年設立の米マサチューセッツ工科大学(MIT)発ベンチャー。インド財閥タタ・グループの名誉会長、ラタン・タタ氏関連の企業も出資している。ソフトバンクは創業者2人に次ぐ株主となる。

 

空中発電の場合、安定した風を得られるため、従来の地上型の同規模風力発電に比べて2倍以上の電力を発電できるという。主に、離島地域や、僻地での発電コストの削減につながる。また、BATは通信設備も搭載することが可能なことから、ソフトバンクでは無線の基地局としての併用も検討している。

 

アルタエロス社はすでに米アラスカ州での実証実験で一定の成果を得ており、今回のソフトバンクからの増資で得る資金を活用して16年初めの商用化を目指すという。ソフトバンクはインフラが整っていない離島やへき地で電力と通信サービスの提供も推進する方針だ。

http://www.softbank.jp/corp/news/press/sb/2014/20141205_01/