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太陽光発電に「ヤギ貸し出し」事業 京都の企業、除草で効率向上(京都新聞)

2015-02-18 21:44:12

太陽光パネルの下草処理のために貸し出すヤギ。普段はけいはんな記念公園で飼育され、来園者にも人気という(京都府精華町)
太陽光パネルの下草処理のために貸し出すヤギ。普段はけいはんな記念公園で飼育され、来園者にも人気という(京都府精華町)
太陽光パネルの下草処理のために貸し出すヤギ。普段はけいはんな記念公園で飼育され、来園者にも人気という(京都府精華町)


太陽光発電設備販売のテンフィールズファクトリー(京都府精華町)は、太陽光パネルの下草を処理するため、ヤギの貸し出し事業をこのほど始めた。

2匹1組で貸し出し、発電能力50キロワット程度の発電所約660平方メートルの場合、1週間程度で除草できるという。発電所の運営者にとっては除草剤をまいたり、雑草を刈り取ったりする手間が省ける。

パネルは直列で複数枚つながっているため、雑草が伸びてパネルの上などを覆うと全体の発電効率が下がる。このため除草が欠かせないが、刈り取りに手間がかかる上、刈った草を処分する費用もかさむ。

同社はまずヤギ4匹を購入した。普段はけいはんな記念公園(同)で飼育し、申し込みがあれば、支店などを置く近畿や中部、中国地方の発電所に連れて行く。同公園では園内の除草にも一役買っている。

貸し出し期間が1週間を超える場合は従業員が出向き、水やりを行うとともにヤギの体調をチェックする。基本料金は1組3万円。

太陽光発電所の除草目的で動物を貸し出す事業は全国的にも珍しいという。市川裕社長は「今後は支店でもヤギを飼育し、貸し出しを増やしていきたい」と話している。

 

http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20150218000089