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JAXAと三菱電機など、マイクロ波による宇宙太陽光発電システムの無線送受電技術を実証へ(日刊工業)

2015-02-19 12:29:06

JAXAsolarキャプチャ
JAXAsolarキャプチャ宇宙航空研究開発機構(JAXA)は宇宙システム開発利用推進機構、三菱電機と共同で、マイクロ波による宇宙太陽光発電システムの無線送受電技術の屋外実証試験を実施する。

同システムはキロメートルサイズの巨大な平面アンテナが使われるためアンテナ面が変形すると位置や方向を修正する。試験ではJAXAが世界で初めて開発した電子的にアンテナの変化を補正する制御技術を実証する。

 

 試験ではアンテナに、JAXAの補正技術「高精度ビーム方向制御技術」によるビーム方向制御部を埋め込んだ送受信部を使う。受信部と送電部は55メートル離れた場所に設置。宇宙でのアンテナの変形を想定して5・8ギガヘルツのマイクロ波を送信。アンテナの方向や位置を手動で変えながら補正技術を実証する。


 

宇宙太陽光発電は昼夜や天候の影響を受けない発電システム。JAXAは原子力発電1基分に相当する100万キロワットの発電を想定し、高度3万6000キロメートルの静止軌道上に設置した巨大アンテナを用いて電力をマイクロ波やレーザー光に変換して地上へ送る。1000分の1度のビーム方向制御精度(距離3万6000キロメートル先で数百メートルの精度)の実現を目指している。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720150219eaao.html