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Facebook 風力発電で世界10億人の「いいね」を支える新規データセンター建設へ、米国テキサス州で2016年末に稼動(各紙)

2015-07-10 20:58:48

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フェイスブック(Facebook)が、米国テキサス州に同社5つ目のデータセンターを建設することを決め、このほど、起工式を開いた。同データセンターは使用電力の100%を風力発電で賄う“クリーン・フェースブック”になる。

 フェイスブックの新たなデータセンターは、米国テキサス州のフォートワース(Fort Worth)に建設される。同社が今までに建設し活用してきた4つのデーターセンターに追加して、10億人以上が利用するSNS(ソーシャルネットワークサービス)基盤として活用する。新たなセンターの直接の雇用者数は100人超の予定だが、同州への経済的インパクトは直接の雇用増を大きく上回る、と指摘している。

 

 またフェイスブックが力を入れているのが、センターの使用電力をすべて太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーで賄う「ゼロエミッション化」である。同社は、2014年に稼働したアイオワ州の「Altoona Data Center」で初めて、地域内の風力発電所からデータセンターで使用する電力の全てを調達し、再生可能エネルギーを100%利用したデータセンターを建設している。

 

 今回新たに建設するフォートワースのデータセンターも、Citigroup Energy、Alterra Power、Starwood Energy Groupなどが運営する100マイル離れたクレイカウンティにある202MWの発電力を持つウィンドファームから、電力を購入する計画だ。同風力発電から供給を受ける電力網は2016年に稼働を開始するという。

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 フェイスブックのすべてのデータセンターは、外気を100%活用した冷却システムを共通の仕様として採用しており、新データセンターにも導入する。さらに、サーバやディスク装置などは世界各国のエンジニアで構成するOpen Compute Project の仕様に準拠した製品を採用しており、データセンターで使用する各種の機器や管理システムの設計情報をウェブサイト上で共有して効率化する仕組みで、エネルギー効率化にも資するという。

 

 センターは110エーカーの広さで、10億㌦以上の投資が見込まれている。建物が完成するのは、同じく2016年末の見通し。

 

 

http://www.star-telegram.com/news/business/article26649556.html