HOME |愛媛県の介護福祉企業ジェイコム 使用済み紙おむつからバイオエタノール製造へ実証実験開始 廃棄物減容と再エネ資源製造(各紙) |

愛媛県の介護福祉企業ジェイコム 使用済み紙おむつからバイオエタノール製造へ実証実験開始 廃棄物減容と再エネ資源製造(各紙)

2015-10-18 22:05:45

jcom

各紙の報道によると、愛媛県西条市で介護福祉事業などを手掛けるジェイコム(愛媛県西条市)は、使用済み紙おむつを原料にしたバイオエタノール製造に乗り出した。

 

 西条市内に約4000万円で建設した実証プラントで、今月から稼働を始めた。エタノールは植物資源の再生可能エネルギー源として、自動車等の燃料に使われる。同社は、当面、同社の施設などで消毒・殺菌用として使用し、将来は自治体などへのプラント販売を目指すという。

 

 バイオエタノールは、一般的にはサトウキビやトウモロコシを発酵・蒸留して製造する。ジェイコムは、使用済み紙おむつのリサイクルを手掛けるトータルケア・システム(福岡市)から紙おむつ製のパルプを調達、エタノール製造の原料とする。

 

 今回、建設した実証プラントでは、約1週間に10kgのパルプから4kgのエタノールの製造を目指す。この実証実験で検証後、順調にいけば、5年以内に本格的な紙おむつのリサイクルプラントを建設する考え。

 

 紙おむつリサイクルが出来上がると、廃棄物の有効活用・減容化と、エネルギー多様化のメリットを両方を実現でき、ビジネスとしても有効になると期待される。

 

 ジェイコムは愛媛県中心に複数の老人ホームなどを運営しており、毎日数千枚の使用済み紙おむつが出るという。リサイクル化が進むと、こうした廃棄物の有効活用・減容化になるとともに、エタノールやプラントの販売が進めば経営にもプラスとなる。

 

画像の拡大

 

 

 ジェイコムは医療・介護福祉施設などを手掛ける北辰会グループ(愛媛県西条市)傘下の企業。従業員数は約220人、年商は約10億円。

http://jcomm-care.co.jp/