HOME |米ロス郊外の天然ガス貯蔵施設からの大規模ガス漏れ、州知事が非常事態宣言(AFP)メタンガス漏洩で健康被害と温暖化加速リスク |

米ロス郊外の天然ガス貯蔵施設からの大規模ガス漏れ、州知事が非常事態宣言(AFP)メタンガス漏洩で健康被害と温暖化加速リスク

2016-01-07 15:29:25

californiaキャプチャ

【1月7日 AFP】米カリフォルニア州ロサンゼルス郊外の天然ガス貯蔵施設で大規模なガス漏出が昨年10月から続いている問題で、ジェリー・ブラウン州知事は6日、数千人の住民が避難しているポーターランチ地区に非常事態を宣言した。

 ポーターランチ地区はロサンゼルス中心街から北西に約48キロ離れたところにある住宅地。多数の住民が頭痛や吐き気、鼻血などの症状を訴え、現在は地元ガス会社が提供した仮設住宅で避難生活を送っている。

 

 ブラウン知事は非常事態宣言の声明で、4日にポーターランチ地区の住民と面会したことを公表。州政府の全機関を総動員してガス漏れを止め、住民の健康を守り、地域社会を支援すると言明した。

 

 サザン・カリフォルニア・ガスの広報担当者は、ガス漏出を止めて環境への影響を最小限に抑えるためあらゆる手を尽くしていると述べている。しかし、当局の推定では、1時間当たり3万~5万8000キログラムのメタンガスが大気中に放出されているとみられる。

 

 当局によれば、アライソ渓谷にあるガス貯蔵施設から漏れているメタンガスは人間の健康に直ちに影響することはないものの、メタンは強力な温室効果ガスであることから、環境には著しい影響があるという。

 

 漏出は昨年10月23日、地中2.4キロ超の深さにあるガス井で検出された。サザン・カリフォルニア・ガスは、ガス井の修理完了は3月末になるとの見方を示している。

 

http://www.afpbb.com/articles/-/3072397