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オリックス、インドでの風力発電事業を完全子会社化へ。総発電容量1GW。インドの再エネ市場での基盤強化へ(RIEF)

2019-08-15 12:27:53

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 オリックスは、インドで出資していた風力発電事業会社の全株を買収し、子会社とすることで、出資先と合意したと発表した。同事業会社は発電容量合計1GW(1004MW)の風力発電事業を展開する予定で、オリックスはインドの再エネ市場での基盤を強化することになる。

 

 (写真は、買収する風力発電事業会社の発電サイト)

 

 買収する風力発電事業会社は、2016年に、インドのインフラ開発・投資会社「Infrastructure Leasing & Financial Services Limited(IL&FS)」傘下の「IL&FS Wind Energy Limited(IWEL)」との間で共同出資で設立した。

 

 IL&FSは、1987年にインド政府がインフラ事業への資金供給を目的として設立した政策金融機関。オリックスは同社に対しても23.5%を出資している。IWELは現在、南西部の7州で、特別目的会社(SPV)7社を設けて、設備容量計873MWの風力発電所を運営している。将来的な発電量は1GWに拡大する計画。

 

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 オリックスはIWELを完全買収することで各SPVを傘下に置くことになる。今後、必要な許認可の取得手続きなどを進める。

 

 インド政府は、2022年までに国全体で合計175GWの再エネ発電を導入する政策目標を掲げている。そのうち風力発電は60GWと見込んでいる。オリックスはその60分の1の市場シェアを占めることになる。

 

 オリックスでは、インドでの風力発電市場は今後も高い成長が見込まれるとして、今回の買収を決定した。

 

 同社は、国内でも再エネ発電に力を入れている。設備容量合計約1GWの太陽光発電事業や、風力、地熱、バイオマスなどの発電事業を手掛けている。今後も、内外の再エネ市場を強化していくとしている。

https://www.orix.co.jp/grp/company/newsroom/newsrelease/190814_ORIXJ.html

https://www.orix.co.jp/grp/company/newsroom/newsrelease/160317_ORIXJ.html