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キトー、中国語でも総会通知 投資呼び込み狙う(各紙)

2012-06-19 06:24:50

工場用クレーンを手掛けるキトーは今年から定時株主総会の招集通知を中国語版と英語版でも作成し、投資家向けに開示を始めた。中国での売上高が増えており、中国の投資家の資金を呼び込み、株主になってもらうのが狙いだ。


 総会は22日に開催する。同社と東京証券取引所のウェブサイトに中国語と英語版を掲載。すでに株主に郵送した日本語版の招集通知にも中国語版の存在を知らせた。投資家は総会議案のほか、決算書類を中国語でも読むことができる。英語の招集通知を作成する企業は増えているが、中国語は珍しい。




 同社の株主はフィンランドの同業や日米の金融機関が中心で、把握している範囲では中国の大株主はまだいない。中国での売上高は増大傾向にあり、2012年3月期は77億円と全体の2割を占める。中国の投資家は最近、日本株の保有を増やしているとみられる。日本株の保有高では米英に次ぐ3位に浮上するなか、潤沢な中国マネーを受け入れたい考えだ。




 キトーは今年から決算短信も中国語版での開示を始めた。今後は現地で投資家向け広報(IR)活動を展開するなど、中国語での情報発信を強化する。同社は03年に米投資会社カーライル・グループが買収。07年に東証1部に再上場した。