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不用発電所の活用法⇒サッカースタジアムに。英名門チェルシーのオーナー、アブラモビッチ氏がロンドンの旧発電所買収へ名乗り(Evening Standard)

2012-05-05 20:31:01

発電所がサッカーファンの聖地になるか?
英国サッカー、プレミアリーグの名門、チェルシーのオーナーであるロシアの富豪、アブラモビッチ氏が、ロンドンの旧火力発電所サイトの買収に名乗りを上げた。ロンドンのテムズ川南にそびえるバターシー発電所敷地で、4本の煙突と アールデコ調の建物が、ロンドンの名物の一つにもなっている。チェルシーの計画は、この建物を活用し、6万人収容の最先端のフットボールスタジアムに変貌させようというもの。日本でも今後、発電所、特に原発の廃炉後の敷地活用が課題になってくると思われるが、一つのアイデアといえそうだ。

 

アブラモビッチ氏の買収案は、同サイトへの公開入札に提案された。チェルシーは「世界最先端の、かつ象徴的なスタジアムを建設したい」と声明を出している。計画によると、長方形のスタジアムとなり、南のゴール背後に15000人を収容する席を設けるほか、全部で60000人が収容できる。また同時にショップや住宅、オフィスも併設する。



また会場への観衆アクセスのために、地下鉄の改造等に9億ポンドの拠出を申し出ている。チェルシーは現在、107年の歴史のあるStamford Brudgeスタジアム(42000人収容)を保有しているが、同地は必ずしも廃棄するわけでもないとされている。.

ただ、ロンドンの市内に6万人収容のサッカースタジアムを建設することには、賛否両論が起きている。ロンドン市のthe Deputy London Mayor Sir Edward Listerは、同計画に疑問を示している。ロンドン市内の輸送システムは6万人スタジアムを受け入れるには、課題が大きすぎるとの判断のようだ。

アブラモビッチ氏の計画が成功するかどうかは、現時点では不明だが、発電所の再開発の選択肢として、工場への転用などだけではなく、その広い敷地を生かして、サッカー場や、野球場、レクリエーションセンター等に切り替えることは、一つのアイデアといえそうだ。

候補地のバターシー発電所の買収劇にビッドしているのは、アブラモビッチ氏以外に、the Malaysian conglomerate SP-Setia や、,ロンドンの主要な不動産会社、Hong Kong’s Hutchison Whampoa などが競っている。

http://www.thisislondon.co.uk/news/london/chelsea-bid-to-build-stadium-on-battersea-power-station-site-7714885.html

発電所がサッカーファンの聖地になるか?