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中国・北京市、1日から飲食店・ホテル等での使い捨てナイフ等の提供禁止に。スーパーのプラ製レジ袋無料配布に罰金制度。レストラン等での大量の「食べ残し」に料金請求も(RIEF)

2020-05-02 08:19:30

2Beijinキャプチャ

 

 中国の北京市は1日から、市内の飲食店・レストランやホテル等の宿泊施設で、使い捨てのナイフ・フォーク類や歯ブラシ等を提供しない規制を実施に移した。ゴミの分別収集を4種類に義務化し、スーパーなどがプラスチック製レジ袋を顧客に無料配布した場合の罰金制度も導入した。

 

 北京市の取り組みは、1月末に中国政府が発表した、主要都市のテークアウト食品業界で使われるプラスチック製の使い捨て食器等を、5年以内に30%削減すること等を打ち出した計画に基づいて実施に移される。北京市は「北京市生活ゴミ管理条例」を改定した。

 

 同条例ではレストランやテークアウト、ケータリングサービスなどが、顧客に対して使い捨て製品(箸、スプーン、フォーク、歯ブラシ等)を自発的に提供することを禁止する。客が要求した場合は適用対象外とする。プラスチック製レジ袋の無料提供は、2008年の国務院の通知ですでに禁止、有料化されているが、北京市は今回、違反に対する罰金などの罰則規定を明示した。

 

beijin1キャプチャ

 

 改正条例に違反したプラスチック製レジ袋の使用を発見した場合は、初回で 5000元(約7万5000円)以上1万元以下、2回目以降は1万元以上5万元以下の罰金が科される。有料で提供するプラスチック製レジ袋には、使用する企業の名称または市場の名称、価格を明示することなどを義務付ける。

 

 また家庭ごみ、事業ごみ共に分別が義務付けられる。食品廃棄物削減のため、ビュッフェ等で、客が「合理的な制限を超える残飯」を出した場合は、飲食店側が料金を請求することも明記した。「多すぎる注文」は『要注意』となる。

 

 廃棄物量全体を減らすため、製品の過剰包装の制限、包装材料等に、国と自治体による基準と要件を厳格に決め、各パッケージは規制準拠のマークを付与される。eコマースオペレーターは北京での商品販売に際しては、環境に優しい梱包材を使用している配送業者を選択する必要があるとしている。

 

 中国はこれらの施策により、国内で出される膨大なごみの削減を目指している。国家統計局によると、中国全体の2018年の発生ゴミ量は約2億2800万㌧に達している。北京の人口は2100万人以上。国営新華社通信によると、昨年の北京市内の家庭ごみだけでも、約1000万㌧に上った。

https://baijiahao.baidu.com/s?id=1653216705733106229&wfr=spider&for=pc

https://www.afpbb.com/articles/-/3281175?pid=22338058