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スターバックスジャパン、繰り返し使える「借りカップ」を消費者に提供する実証実験、22日から東京・丸の内で展開。廃棄物削減とCO2削減に貢献。消費者は利便性を享受(RIEF)

2021-11-19 17:39:13

Stabaキャプチャ

 

  スターバックスコーヒージャパンは、今月22日から、店舗で顧客に出すドリンクのカップを繰り返し使える「借りカップ」を提供する実証実験を始める。借りたカップは、店舗以外のオフィスや公園等に持ち出して飲むことができ、使用後は、スタバのどの店舗でもそのまま返済できる仕組みだ。東京・丸の内エリアの10店舗で来年5月末まで実施する。

 

 新プログラムは、リデュース(廃棄物削減)とリユース(再利用)を促すもので、すでに米国、韓国等で同様の実証を経験済みだ。実験は、NISSHA(京都)とNECソリューションイノベータが提供する容器のリユースサービス「Re&Go(リーアンドゴー)」を活用する。利用したい人は、まず、Re&GoのLINEアカウントに登録する。

 

 その後、実験に参加している店舗でドリンクを注文する際に、「借りカップ」を利用する旨を伝え、カップに付属したQRコードを読み取る。利用者は購入したドリンクを入れたカップ持って、店舗外の公園等で自由にコーヒー等を楽しむことができる。カップの返済時は、LINEアカウントの「容器を返済」をタップし、再び店頭のQRコードを読み取ったうえで、カップを返済する。

 

staba002キャプチャ

 

 同システムを利用することで、従来の使い捨てカップに比べて廃棄物量を削減できるとともに、CO2排出量も削減できる。借りカップは、保温・保冷性に優れたステンレス製。フタつきで、ホット、アイスの両方の飲料を楽しむことができる。返却された借りカップは、スタバとは別に、高度な技術を持つプロフェッショナルなパートナー企業が洗浄し、衛生面の安全性を担保する。

 

 NISSHAとNECソリューションイノベータは「Re&Go」を昨年11月から今年2月にかけて、沖縄県で実証実験を実施している。今回のスタバでの東京・丸の内での実証実験は第二弾。22022年1月以降は、スタバ以外の事業者にも、同サービスを順次拡大するとしている。

 

 スターバックスコーヒージャパンのCEO、水口貴文氏は「スターバックスがグローバルで掲げる『リソースポジティブカンパニー』の実現を目指す上で、リユースの促進は重要な取り組みの一つ。誰もがカップを当たり前に再利用するスタイルが、新たなスタンダードになる未来を目指し、リユースの選択肢を広げる挑戦を続ける」とコメントしている。

 

 スタバは、グローバルおよび日本において、2030年までに廃棄物を50%削減する目標を掲げている。今回の実証実験はその目標達成に向けた取り組みの一つとの位置づけだ。

 

https://www.starbucks.co.jp/press_release/pr2022-4497.php

https://www.nissha.com/news/2021/11/17_103.html