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うつくしま復興大使決定 メッセージ、ロンドンから発信(福島民報)

2012-06-25 08:02:59

シャクナゲは福島県の花
シャクナゲは福島県の花


「うつくしま復興大使」を選考する「ふくしまからのメッセージ」コンクール(福島民報社主催、福島県、福島県教委後援)の入賞者が23日までに決まった。最優秀賞は中学生部門が松原未有さん(14)=福島市、福島一中2年=、高校生部門が安島加奈美さん(17)=いわき市、湯本高3年=、一般部門が藤田浩志さん(33)=郡山市、農業=。3人はロンドン五輪が開かれる英国に7月23日から「復興大使」として派遣され、世界に向け東日本大震災、東京電力福島第一原発事故からの再起を目指す県民の思いを伝える。  コンクールは創刊120周年を迎えた福島民報社が「うつくしま復興 ともに」をスローガンに展開する復興戦略事業の一環。3部門に作文、詩など合わせて3173点が寄せられた。アクアマリンふくしま館長の安部義孝氏、作詩・作曲家の小椋佳氏、日本女子プロゴルフ協会長の小林浩美氏(いわき市出身)、作曲家の千住明氏、人気グループのTOKIO、俳人の黛まどか氏が審査した。

最優秀賞に選ばれた松原さんの作品は「じいちゃんの桃」。原発事故による風評被害の不安を孫には見せず、黙々と桃作りに励む祖父を応援する思い、福島県産品を買ってくれる人々への感謝の気持ちをつづった。  安島さんは、いわき市錦町の自宅を津波で失い、今も避難生活を続けている。「大人になった私へ」と題し、犠牲者の無念さを胸に刻んで前向きに生き、震災を次世代に語り継ぐよう未来の自分に託した。

農業を営む藤田さんは、ネット上で本県の農家が非難されているのを見た時の失望感を表現。一方で応援の声も多いことに触れ、世界一安全な作物を目指す決意を「福島の農に生きる」という作品に込めた。  表彰式と大使の委嘱状交付式・結団式は7月1日、福島市太田町の民報ビルで行う。

福島民報社は7月23日から英国・ロンドンに「うつくしま復興大使」を派遣する。在英福島県人会「ロンドンしゃくなげ会」などとともに、各国の支援に対する謝意、復興への決意を世界に伝える。

ロンドンでは、五輪に合わせて開催される日本をアピールするイベントなどに参加し、「ふくしまからのメッセージ」を披露する。復興大使派遣をきっかけとしてホーランド・パークに整備される「福島ガーデン」(仮称)で福島県花ネモトシャクナゲの植樹式に臨む。

 

福島県関係選手の出場が有力となっている女子サッカーの試合を応援することなども予定。29日までロンドンに滞在する。

http://www.minpo.jp/news/detail/201206242103