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ウクライナ南部のダム決壊は「環境犯罪(エコクライム)」。環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんが、ロシアを非難(RIEF)

2023-06-12 13:46:00

 

 スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんは、ウクライナ南部の水力発電所のダムが決壊した問題で、「ロシアによるいわれなき全面侵略の延長であるこのエコサイド(環境犯罪)は、世界を驚愕させるもう一つの残虐行為だ。われわれは改めて犯罪責任に問われるべきロシアを注視している」とツィートし、ロシアを非難した。これに対して、ウクライナのゼレンスキー大統領は、「自然に対する全ての悪意についてロシアの責任を問うべきという真実の擁護に感謝する」と返礼した。ロシアのプーチン大統領からの反応はなかった模様。

 

 決壊したのは激戦地のヘルソン州にあるカホフカ水力発電所のダム。6日に爆発、決壊した。ダムはロシアが実権を握る地域にある。ウクライナ内務省は11日、これまでに6人が死亡したほか、35人の行方がわかっていないと発表した。決壊で大規模洪水が発生、周辺住民が数千人規模で避難を強いられているほか、周辺の環境に壊滅的な影響が発生しているという。ロシアとウクライナは互いに、相手側の攻撃と非難し合っている。

 

 グレタさんは、「ロシアは自らの犯罪について責任を負わなばならない」と断言した。返礼のツィートをしたゼレンスキー大統領は、「あなたの姿勢、そして人々と生命、自然に対する全ての悪意についてロシアの責任を問うべきという真実の擁護に感謝する」と述べた。

 

 グレタさんは、高校を卒業した9日、251回目の「学校ストライキ」を、スウェーデン議会の近くで、仲間たちと実施した。その際も、ウクライナのダム決壊について問われ「本当に恐ろしく、ひどい」とロシアの蛮行を批判した。https://rief-jp.org/ct14/136309

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/06/post-101868_1.php