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津波で損壊した石巻・ハリストス旧教会堂を保存へ(河北新報)

2012-08-28 13:09:31

震災で損壊した旧石巻ハリストス正教会教会堂=2011年4月
震災で損壊した旧石巻ハリストス正教会教会堂=2011年4月


東日本大震災で被災した建築物の保存を検討している宮城県石巻市は、市指定文化財の「旧石巻ハリストス正教会教会堂」については、解体した上で復元する方針を固めた。市民や有識者らでつくる市震災復興推進会議で26日に明らかにした。

 


 1880年に石巻市千石町に建造された教会堂は、日本最古の木造教会とされる。1978年の宮城県沖地震で大きな被害を受けたが、建物を保存しようと石巻地方の若手建設業者でつくる団体が、現在地の中瀬地区に移築した。震災では津波をかぶり外壁が損壊するなどしたが、流失は免れた。
 市は再建場所について再度の移築も検討している。亀山紘市長は「市民の意見を聞いて判断したい」と述べた。
 市は震災の記憶をとどめて教訓を引き継ぐことを目的に、被災建築物の保存を検討。教会堂をめぐっては市民の意見公募で保存を求める意見が寄せられたほか、推進会議の委員からも同様の声が出ていた。

 

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/08/20120828t15026.htm