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長崎火災、TDK製のリコール加湿器が火元か TDK社長が謝罪 (各紙) 回収努力は十分だったか

2013-02-22 22:02:06

 TDKの加湿器「KS―500H」(同社HPから)
 TDKの加湿器「KS―500H」(同社HPから)
TDKの加湿器「KS―500H」(同社HPから)


4人が死亡した長崎市の認知症グループホーム「ベルハウス東山手」の火災の原因が電子部品大手のTDK製の加湿器である疑いが明らかになった。TDKの上釜健宏社長は22日、長崎市内で記者会見し、グループホームに同社がリコール対象としている加湿器「KS-500H」があったことを認めた。同製品は、1998年9月に発売されたが、ヒーターなどに不具合が報告されたことから、1999年1月にリコールを通産省(当時)に届けていていた。しかし販売された2万891台のうち約26%の5509台が回収されないままになっている。

同社はホームページ等でリコール製品の回収を消費者に呼びかけているが、実際に3割近くが未回収のまま14年間も経過したのちに、事故が発生したとすると、同社の回収体制に問題がなかったのかという批判も出そうだ。上釜社長は「亡くなった4人の方々、遺族の方々、負傷された方々などに、心よりおわび申し上げます」と謝罪した。

 

TDKのプレスリリース: 2013年2月21日、長崎県長崎市のグループホーム「ベルハウス東山手」の火災事故は、当社TDK株式会社の加湿器(品名KS-500H)が火元であった可能性が極めて高いことが判明いたしました。

お亡くなりになられた方々ならびにご親族の皆様に対して心よりお詫び申し上げるとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします。また、本件火災事故により、負傷された皆様、避難や退去を余儀なくされた皆様、ならびに関係者の皆様に対しまして、大変なご迷惑をおかけし心よりお詫びとお見舞いを申し上げます。

本製品は、1998年9月から販売しておりましたが、1999年1月に旧通商産業省(現経済産業省)にリコールの届け出を行うとともに、製品の製造と販売を中止しました。以後、現在に至るまで10年以上にわたって製品回収に努めてまいりました。 さらなる製品回収と注意喚起につきましても、あらためて全力をあげて取り組んでまいります。

今回、多くの関係者の皆様にご迷惑をおかけすることになりましたことを、深くお詫び申し上げます。

 

http://www.tdk.co.jp/