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富士山で入山料徴収 静岡、山梨県知事が表明(各紙) 5合目以上への入山、今夏にも試行へ

2013-02-23 18:41:25

fujiyama300px-MtFuji_FujiCity
fujiyama300px-MtFuji_FujiCity静岡県の川勝平太知事と山梨県の横内正明知事は23日、東京都内で開いたイベントで、富士山の環境保護のための財源確保の一環として、登山者から入山料を聴取する意向を共同で明らかにした。世界文化遺産の登録を目指している富士山の環境・景観等を保全するため。

 

東京都で開いたイベント「富士山の日フェスタ2013」の会場で記者団に語った。横内知事は「入山者に一定の負担をお願いすることはあり得る」と述べ、川勝知事も「入山料という形でいただく方向になると考えている」と述べた。さらに 横内知事は「両県が一緒になって検討の場を設ける必要がある」とし、徴収金額などを今後、両県で協議していく考えを示した。導入時期については明確にしなかったが、「関係者間で同意が得られれば、試験的にスタートすることもありうる」と語り、早期導入に前向きな姿勢を示した。

また両知事はこれに先立ち、山梨日日新聞と静岡新聞の両地元紙の共同インタビューに応じ、この中で、導入する場合は5合目以上の登山者が対象になるとの認識を示し、登山者らの理解を得ながら、今夏にも試行することで一致した。富士山の文化的な価値を効果的に伝えるため、両県にある富士山関連の施設や研究機関のネットワーク化を進める考えも示した。