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水俣病:環境省次官、認定基準「変える必要ない」(毎日)最高裁判決を〝無視(?)” 政治の違憲選挙無視と似ている

2013-04-18 14:51:35

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Minamikawa_01水俣病と認められなかった熊本県水俣市の女性(故人)を最高裁が初めて水俣病患者と認定したことを受け、環境省の南川秀樹事務次官は18日、記者会見し、「判決で認定基準は否定されておらず、基準を変える必要はない」と述べ、基準を見直さない方針を明らかにした。

 判決は、患者側から「厳しすぎる」と批判されている認定基準の柔軟な運用を求めた。南川次官は熊本、鹿児島、新潟各県の認定審査のあり方について、「複数症状がない人も現に認定した例があり、従来、適切に行われてきたと考えている。より適切な運用のため、新たな指針などが必要かはよく考えたい」と述べた。

 1977(昭和52)年に国が示した認定基準「52年判断条件」は、手足の感覚障害に加え、視野狭さくや運動障害など複数の症状の組み合わせを求めた。

 これに対し、最高裁判決は「感覚障害だけの水俣病が存在しない科学的な実証はない」と指摘。「症状の組み合わせがない場合でも、個別具体的な判断で水俣病と認定できる余地がある」と、行政側に硬直的な運用を改めるよう求めた。

 公害健康被害補償法に基づく認定患者は2975人。棄却は1万6795人に達し、認定率は15%。現在、3県で約300人が認定申請をしている。一方、認定基準に満たないと判断された被害者を対象とする09年の水俣病被害者救済特別措置法の救済策には、6万5151人が申請している。【阿部周一】

 

http://mainichi.jp/select/news/20130418k0000e040212000c.html

 

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