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ソチ・オリンピックの裏で ロシア政府が活動家を弾圧・拘束相次ぐ(Amnesty)
2014-02-21 11:19:23
2月16日、プッシー・ライオットのメンバーや、活動家、ジャーナリストら9人が拘束された。
拘束されたのは、女性パンクバンドのメンバー、ナジェージダ・トロコンニコワさんとマリア・アリョーヒナさん、人権センター「メモリアル」のセムヨン・シモノフさん、ラジオ・フリー・ヨーロッパの記者数人、ロシア独立系日刊紙のノーヴァヤ・ガゼタさん、地元の市民権活動家デイビッド・ハキムさんらだ。
当局の発表では、拘束された人びとのうちの数人は、滞在中のソチのホテルで起きた窃盗に絡む容疑で拘束された。
しかし、プッシー・ライオットの2人は、ソチでの一連のいやがらせの本当の理由は、現在企画中のミュージックビデオ「プーチン流、母国の愛し方(Putin will teach you how to love your Motherland)」にあるという。
プッシ―・ライオットは2012年1月、モスクワのロシア正教会の首座聖堂で政府を批判する歌を歌い拘束された元「良心の囚人」で、今回で3度目の拘束となる。
ハキムさんは前日、良心の囚人エフゲニー・ヴィティシュコさんを支援する一人ピケを張っていて拘束された。
オリンピック会場周辺をはじめとして、ソチでは、今、毎日のように活動家が拘束されている。
人びとは、自分たちの思いを単に平和的に表現しただけで標的にされている。
プーチンのロシアで当局は、世界の希望と努力のシンボルである五輪の輪を、自由を拘束する手錠に変えてしまった。
言語道断というしかない。
当局は、拘束された人々を速やかに釈放するとともに、悪化の一途をたどるこの人権侵害を直ちに止めるべきである。
また、国際オリンピック委員会は、この事態を招いているロシア当局を厳しく非難すべきである。
アムネスティ国際ニュース