一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

［メルボルン　１１日　ロイター］ -レアアース（希土類）生産を手掛ける豪鉱山会社ライナスは１１日、向こう１２カ月以内に新たな資金調達を行うか、もしくは債権者に返済猶予を求める必要が出てくる可能性があり、いずれも実行できなければ破綻するリスクがあることを明らかにした。

同社は必要な資金の調達は可能と考えているとしたが、この発表を受けて株価は一時１７％急落し、５年ぶり安値を付けた。

今後２年間に双日と石油天然ガス・金属鉱物資源機構（ＪＯＧＭＥＣ）から受けた融資２億２５００万ドルの返済期日を迎える。ライナスは既に、双日に１０００万ドルを返済。残りは今年９月に期限を迎える３５００万ドルを含め、２０１６年３月までに４段階で返済する必要がある。融資については、ライナスの資産が担保となっている。

このほかライナスは、米ヘッジファンドのマウント・ケレット向けに発行した無担保転換社債２億２５００万ドルが２０１６年７月に期限を迎える。

ライナスは債務返済に加え、マレーシアのプラントにおける年間１万１０００トンの生産目標の達成をめぐる問題、需要減に伴うレアアース価格の下落という「三重苦」にあえいでいる。

 

http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYEA2A04820140311