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日揮、中国・雲南省にアオコ除去・水浄化技術を提供-環境技術の輸出に弾み(日刊工業)

2014-05-09 10:15:38

アオコで覆われる中国のてん池
アオコで覆われる中国のてん池
アオコで覆われる中国のてん池


中国の湖の中でも汚染度が高いとされる雲南省の「てん池」に、日揮のアオコ除去・水浄化技術が採用されることが内定した。てん池の水浄化プロジェクトを請け負う中国企業、雲南アスティックと日揮が5月中に技術契約を結ぶ見通し。

 

 てん池は、琵琶湖の約半分(300平方キロメートル)の大きさで雲南省最大の湖。経済発展とともに工業用水や家庭廃水が無秩序に流れ込み、自然な湖よりも過度に栄養分を含む「富栄養化」が進行。藻類のアオコが大量発生し、異臭を放ったり、景観を損ねたりすることが社会問題となっている。


 

日揮はアオコを含む汚染水をポンプでくみ上げ、オゾンを使って殺藻し、アオコの残骸と水を分離してきれいな水だけ湖に戻す技術を導入する。日揮の受注額は明らかになっていないが、機械などのハードは可能な限り中国内で調達し、日揮は設計や維持・管理などソフトの提供にとどめてコストを抑える見通し。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0520140509agbn.html