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産経卑怯新聞に朝日を責める資格はあるか?(ゴー宣道場)

2014-09-15 01:04:17

小林よしのり氏


小林よしのり氏
小林よしのり氏


後だしジャンケンで朝日を叩く連中の醜いこと醜いこと。産経や読売、週刊誌には「お前ら今まで誤報したことないんか、世間をミスリードしたことないんか」と言ってやりたい。



今、世間をミスリードしているのは確実に読売・産経なんですが、今の結果が出た後に彼らは訂正・謝罪するんでしょうか。

 

朝日を庇うつもりはないんですが、誤報を謝罪するよりこの教訓を生かして、イデオロギーに極力偏らない報道をして欲しいですね。

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「朝日新聞は訂正するだけマシである」  全くその通りだと思います。

 

「イラクに大量破壊兵器がある」という情報が全くの大嘘だとわかったとき、それを無批判で垂れ流していたメディアはそれまでの報道を訂正したのでしょうか。

 

私の記憶に間違いがなければ、産経新聞は当初「大量破壊兵器廃棄のための戦争」と支持し、発見が絶望的になったら「戦争で正義や大義を主張するなど無意味」とか言い出したはずです。

 

挙句の果てにはイラクで人質になった人たちに対して「演出」などと平然と誹謗中傷を行いました。

 

こんな卑劣極まる報道をした新聞社が朝日を非難するなど、殺人鬼が空き巣を犯罪者呼ばわりするが如きではないかと思います。

 

上のコメントで触れている、イラク邦人人質事件に関する産経新聞の大誤報記事がこちら!
2004年4月21日付、なんと1面トップ記事!


 

 

らに3面に関連記事が載っています。






 

犯人グループがアルジャジーラを通じて公開した人質のビデオに「言って、言って」という声が入っていたとして、これが「『イッテ』という音はアラビア語だと意味をなさない」として、「ビデオの”演出”に、少なくとも日本語を話せる人物が加わっていた可能性が出てきた」と堂々と書いています。

 

その上で、犯人グループはフセイン旧政権の情報機関が関与している可能性が「十分に考えられる」として、「日本人協力者が介在した可能性も捨てきれない」とまで書いています。

 

さらに3面の関連記事では人質のビデオを「検証」し、犯人と人質の「『やらせ』とわかる打ち合わせシーン」が映っているだの、イスラムの教えでは女性に危害を与えてはいけないにもかかわらず、犯人が女性の人質を脅しておいて「神は偉大なり」と言っているのが不自然だとか並べ立て、「犯人の目的が日米同盟にくさびを打つことにあると理解できた」などと妄想を膨らませておりました。

 

結局、犯行グループはファルージャ近郊の民間人たちだったらしく、「イッテ、イッテ」というのは現地の方言で「お前、お前」という意味でした。

 

ところが、産経新聞は一切訂正も謝罪もしていません!!

 

それどころか、産経は未だに縮刷版すら作っていないので、切り抜きを保管していないとこういう検証すら非常に難しくなるのです。

 

そんな卑怯新聞が、よく居丈高に「朝日は謝罪しろ」なんて言えるものです。

 





イラク邦人人質事件のマスコミ報道
および政府の対応を検証した一冊がこれ。
「1」となってますが2巻はありません。