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琵琶湖セシウム汚染投棄事件で有罪判決 コンサルタント社長に大津地裁(各紙)

2014-12-02 16:37:38

赤い印部分が汚染チップが放置された場所
赤い印部分が汚染チップが放置された場所
赤い印部分が汚染チップが放置された場所


各紙の報道によると、滋賀県高島市の琵琶湖近くの河川敷に、放射性セシウムに汚染された木くずが不法投棄したとして、廃棄物処理法違反に問われた東京のコンサルタント会社社長に対して大津地裁は2日、懲役1年6月、保護観察付き執行猶予3年、罰金100万円(求刑懲役2年、罰金100万円)の判決を言い渡した。

有罪判決を受けたのは同社社長の田中良拓被告(42)。 判決によると、田中被告は2013年3~4月、東京電力福島第1原発事故で汚染された木くず約310立方メートルを福島県内から持ち込み、高島市の河川敷に許可なく投棄した。

検察側は、田中被告が24年12月から25年10月、福島県の製材業者から木くず約5千トンを搬出し、東電の損害賠償制度を利用して約1億円の利益を得ていたと指摘。高島市だけでなく、関東や九州にも木くずが運ばれ、現在も放置されているとした。

判決を出した赤坂宏一裁判官は「木くずは腐ったり琵琶湖の水に危険を与える可能性もあり、関係者に不安を与えた」と指摘した。