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独電力大手エーオン、原発・火力など分離・上場。本体は再生エネ事業に集中(各紙)

2014-12-02 15:39:35

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EON225px-Logo_E_ON_svgドイツ電力・ガス最大手のエーオン(E.ON)は11月30日、原子力・火力発電など3事業を本体から分離し、上場させるとともに、本体は再生可能エネルギー送配電や集中する経営転換を発表した。

 

事業全体の大リストラともいえる改革だ。同時にスペインやイタリアなど南欧諸国での事業の全面撤退する。ドイツは、政府の脱原発方針によって急速に国内のエネルギー情勢が変化している。また欧州全域でも温暖化対策での再生可能エネルギービジネスが広がっていることから、旧エネルギー(原子力、火力)会社と、新エネルギー(再生可能エネルギー)会社に分けることにした。

 


 本体から分離されるのはm従来型の原子力や火力などの発電部門と、石油・天然ガス開発、エネルギー取引の3部門が中心になる。北海油田の開発事業については戦略的見直しを行う。新会社は従業員2万人規模になる見通しで、2015年に上場の準備を始め、2016年には上場させる計画だ。今回の経営改革による人員削減は行わない方針という。

 

エーオン自体は風力や太陽光など再生エネと、より消費者に近い下流を成長分野と定め、次世代送電網(スマートグリッド)の対応なども進める。

 

http://www.eon.com/en/media/news/press-releases/2014/11/30/new-corporate-strategy-eon-to-focus-on-renewables-distribution-networks-and-customer-solutions-and-to-spin-off-the-majority-of-a-new-publicly-listed-company-specializing-in-power-generation-global-energy-trading-and-exploration-and-production.html