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オリックス 長野県八ヶ岳高原で太陽光利用型の水耕栽培の農業法人を新設。年間19回の収穫。首都圏等に新鮮野菜を供給(RIEF)

2015-07-21 22:36:50

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 オリックスは長野県諏訪郡富士見町で農業生産法人の本多園芸と共同して、農業法人「オリックス八ヶ岳農園」を設立、太陽光利用型の水耕栽培事業を開始した。水耕栽培を使うと野菜の育成期間を短縮できるため、年間19回の収穫ができるという。2015年8月よりサラダほうれん草やルッコラなどの生食用葉物野菜の生産を開始する。

 

 収穫した野菜はオリックスグループの営業ネットワークを利用して、首都圏や中部圏の小売業および飲食業に向けて販売する。 今後、耕作放棄地の集約化などにより事業を拡大し、良質な農作物の生産・流通を図って、地域雇用を拡大するともに地元農作物のブランド化を進める計画だ。

 

 栽培面積は合計で約1万3,392平方メートル。施設内では、1年を通じて「4定(定価格、定品質、定時期、定量)販売」が行えるメリットがある。年間19回の収穫によって、合計約430㌧の野菜の出荷を計画している。

 

 オリックスは、これまでも植物工場事業に取り組んでいる。2004年10月からは和歌山県和歌山市で生鮮トマトを栽培する太陽光型植物工場を運営、また2014年3月からは兵庫県養父市でリーフレタスなどを栽培する完全人工光型植物工場を運営している。また2015年3月には富士通などと共同で、静岡県磐田市でICTを活用したスマートアグリカルチャー事業の立ち上げを検討することに合意している。

 

 共同運営を実施する本多園芸は、長野県で約30年の業歴を有する農業生産法人として知られる。サラダほうれん草などの葉物野菜を、首都圏や中京圏の百貨店や高級スーパーなどに販売している。今回の共同農業法人運営で事業の大規模化、標準化、機械化を促進し、効率的な生産体制の構築を目指すとしている。

http://www.orix.co.jp/grp/news/2015/150715_ORIXJ.html