HOME11.CSR |世界でもっとも「住みやすい都市」ランキング、一位は6年連続で、豪のメルボルン。テロ、紛争等の影響で、パリやアテネ、シドニーなど、ランク下落目立つ。日本の都市の順位は(?)(RIEF) |

世界でもっとも「住みやすい都市」ランキング、一位は6年連続で、豪のメルボルン。テロ、紛争等の影響で、パリやアテネ、シドニーなど、ランク下落目立つ。日本の都市の順位は(?)(RIEF)

2016-08-18 15:47:16

EIU2ャプチャ

 

 英誌エコノミストの調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)がまとめた「世界で最も住みやすい都市」のランキングで、オーストラリアのメルボルンが6年連続で1位となった。ただ、世界的にテロの脅威が広がる中で、パリやアテネ、モスクワなど、評価を下げる都市が目立った。

 

 EIUの「Liveability(住みやすさ) Survey」は世界の主要都市140を対象に、安定性、健康・医療、文化・環境、教育、インフラの各項目で、それぞれ100点満点で評価し、その平均評価でランキングをつけるもの。

 

 1位のメルボルンから4位のトロント(カナダ)までの4都市は、それぞれ0.1ポイントずつの差で、ほとんど違いはないといえる。特徴的なのは、上位10位にオーストリアとカナダの都市が3都市ずつランクインしていることだ。両国全体が「住みやすい国」ともいえる。

 

EIU1キャプチャ

 

   調査の公表データは、10位までなので、日本の都市が何位かはわからない。関心のある人は、EIUに直接、聞いてもらいたい。

 

 反対に、「もっとも住みにくい都市」10位は、紛争・テロの影響がくっきりと反映している。最下位は、シリア紛争の只中にあるダマスカスで、その次がリビアのトリポリ、ナイジェリアのラゴス、バングラデシュのダッカと続く。いずれもテロの脅威が継続している。

 

 また過去5年間で、「住みやすさ」がもっとも改善した都市は、国際的孤立から脱したイランの首都、テヘラン。ついでUAEのドバイ、ジンバブエのハラレとなっている。反対に5年間で「住みやすさ」が悪化した都市では、シリアのダマスカスがもっともスコアが低かった。ついでウクライナのキエフ、米国のデトロイト、ロシアのモスクワと続く。

 

 イスラムテロに襲撃されたフランスのパリや、経済困難が続くギリシャのアテネなども、悪化が目立った都市の10位以内にランクインしている。昨年「住みやすさ」上位で7位にランされていたオーストラリアのシドニーは、テロの脅威の高まりが原因で、ランク外の11位に下がった。

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