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英政府、海洋汚染や水道水汚染の原因になっている「マイクロビーズ」の製造・使用を禁止へ。米国に続く。化粧品や歯磨き粉等に含まれる。日本政府の対応、問われる(RIEF)

2018-01-10 12:26:57

microbease1キャプチャ

 

  英政府は9日、海洋汚染や生態系への影響が深刻化している微細なプラスチック粒子「マイクロビーズ」を含む製品の製造を同日付で禁止した。さらに、7月には同粒子を使用している製品の販売も禁止する。同粒子は化粧品や歯磨き粉などに含まれており、使用後の流出で海洋を汚染や水道水汚染を引き起こし、人体への影響も懸念されている。

 

 マイクロビーズの製造・使用については、すでに米国が2015年に実施している。英政府も、2016年9月に、同製品の禁止措置をとることを公約していた。これに対して日本では、化粧品等に規制なく使用されており、今後の対応が求められる形だ。

 

 英環境相のThérèse Coffey氏は「世界の海洋は人類にとってもっとも価値のある自然資産の一つ。われわれは、この貴重な海洋生態系をプラスチック汚染から守るため、立ち上がらねばならない」と指摘、今回の措置が、他の国にも広がる期待を示した。