ロシア軍、ウクライナで占拠していたチェルノブイリ原発から急遽撤退。立ち入り禁止区域で塹壕等を構築し、多数の兵士が放射線に被爆の可能性。原発の管理権をウクライナ側に返還(各紙)
2022-04-01 02:33:44
ロシアがウクライナ侵攻以来、占拠していたチェルノブイリ原発から撤退したことがわかった。米国防総省では、原発を占拠していたロシア軍兵士の多くが放射線に被爆して、ベラルーシに緊急輸送されたとの情報が確認されている。同原発の管理自体もロシアの原発企業Rosatomからウクライナの原子力規制当局であるEnergoatomに31日付で返還されたという。ロシア軍が同原発の立ち入り禁止区域で軍事活動を展開して放射線を拡散させた可能性が出ている。
米国での報道によると、国務総省等の情報では、ロシアが2月24日以来、占拠しているチェルノブイリ原発のコントロールをウクライナ側に返還したという。同時に、数百人のロシア軍兵士が、放射線被爆によって急性疾患を引き起こし、ベラルーシのゴメルにある医療機関に搬送されたとしている。
原発を占拠していたロシア兵たちが、放射線で汚染されている立ち入り禁止区域で塹壕を構築したことで、土中に残留していた放射性物質が大量に拡散した可能性が指摘されている。Energoatomによると、兵士たちは病状が表れるやパニックになり、急遽、撤去の準備を始めたとしている。ウクライナの原発管理スタッフ等もフェースブック等でロシア兵士の慌てぶりを伝えている。