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ドイツのシミュレーションでは福島の放射能汚染水で 3~4年後に太平洋はすべて覆われる (カレイドスコープ)

2013-08-23 16:52:01

現在の放射性物質の太平洋への拡散状況
現在の放射性物質の太平洋への拡散状況
現在の放射性物質の太平洋への拡散状況


右の画像は、ドイツのキールの海洋研究所(GEOMAR)が2012年7月6日に発表した福島第一原発からの放射能汚染水の海洋拡散シミュレーション。左上の「891」という数字は、海洋に漏れ出してから経過した日数。つまり今日。

 

下は2,276日目の太平洋の汚染状況。 今から3~4年後には北米大陸西海岸すべてが高い濃度の汚染水で覆われることを示しています。

今から3~4年後の太平洋への拡散状況
今から3~4年後の太平洋への拡散状況


 

 

しかし、東電は、キール海洋研究所が前提にしていた数字より、ずっと高い濃度と、ずっと多い量の放射能汚染水が、3.11直後から太平洋に流れ出していたことを選挙が終ってやっと認めたのです。

このキール海洋研究所のシミュレーションは、「まだまだ楽観的」だということです。

世界は日本の責任を追及するだろう 福島第一原発からの汚染水の海洋流出は太平洋を死滅させようとしています。


米国GE社の元「沸水型原子炉の安全性研究のヘッド」だったリチャード・レーヒー(Richard Lahey)氏は、「もし再度の水素爆発が起こらなかった場合、汚染


水の海洋流出がもっとも世界にとって深刻な事態となる」と、2011329日のガーディアン紙のインタビューで指摘しています。


彼は、東電から出てきた数枚の写真だけを見て、こう判断したのです。


ガーディアン紙の記事の翻訳は、「GEの専門家は「別のスケールの惨事」になる可能性を指摘」に書いてあります。


「気がかりなのは、格納容器から外に水が漏れ出していることだ。それが高い放射能の濃度を持っている、ということ。 それが炉心から漏れ出している、ということ。 現時点では、チェルノブイリ規模の惨事にはならないと思われるが、『別のスケールの惨事』になることは考えられる」。


リチャード・レーヒー氏の分析はすべて正しいかったのです。 ただ一点だけ難があるとすれば、『別のスケールの惨事』に「」をつけなかったことだけです。


それに反して、日本側の連中…東電も経産官僚も、エネ庁も、安全委員会も、保安院も、文部科学省の官僚も、政治家も、御用学者も、経済界も、日本の原子力産業の中心にいた人々は、対策を講じる代わりに事態を矮小化し、国民を被曝させることによって「何事もなかったかのように」取り澄ました顔をしてきただけでした。


彼らがいかに無能で犯罪的な人間であるか、この大規模で止まらない汚染水漏出が完膚なきまでに証明したのです。 彼らは紛れもなく国家的、いや国際的な犯罪者です。