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福島で甲状腺がんの子ども 「確定」「疑い」合わせて75人に増加 福島県民調査で判明(各紙)

2014-02-08 01:18:23

子どもを犠牲にする国に未来はない
子どもを犠牲にする国に未来はない
子どもを犠牲にする国に未来はない


東京電力福島第1原発事故による健康影響を調べる福島県の県民健康管理調査検討委員会は7日福島市で会合を開き、、前回(昨年11月)会合時に比べ、甲状腺がんの診断が確定、疑いある子ども合わせて17人増の75人にのぼったことを明らかにした。だが、検討委は原発との因果関係は「考えにくい」と説明している。

 

検討結果によると、甲状腺がんが確定した子どもの数は、前回会合26人から7人増えて33人。また「がんの疑い」がある子どもは前回32人から10人増えて42人。合計75人だった。対象となったのは原発事故発生当時18歳以下の約37万人。「がん」もしくは「疑い」のある子どもの割合は検査受診者の0.03%と一般的な発症率より高い。

だが、検討委は症状のない人も含めたこれだけ大規模な調査をした例はないことから、原発事故との因果関係について「考えにくい」としている。

また調査では、「確定」と「疑い」に加え、手術の結果「良性」と判明した1人を含む計75人のうち24人について、原発事故が起きた2011年3月11日から4カ月間の外部被曝線量も公表した。それによると、1ミリシーベルト未満が15人、1ミリシーベルト以上2ミリシーベルト未満が9人だった。

甲状腺検査は、原発事故発生当時18歳以下の約37万人を対象に、1次検査でしこりの大きさなどを調査。軽い方から「A1」「A2」「B」「C」と判定し、BとCが2次検査を受ける。

健康調査は昨年11月、8月も実施しており、調査のたびにがんの懸念のある子どもの数は増加している。