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東電福島第一原発 タンク汚染水100トン堰外流出、放射性濃度2億ベクレル超 弁開いた状態(時事) 

2014-02-20 11:35:21

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fukushimaosensuipublicid_ap_org_5b7d66c0436d41259b3eef387f8c9063東京電力は20日、福島第1原発で放射性物質を含む汚染水を保管しているタンクの上部で漏えいが見つかり、汚染水のせき外流出が確認されたと発表した。漏れた水の表面線量を測定したところ、ベータ線で毎時50ミリシーベルトだったという。
東電によると、19日午後11時25分ごろ、巡回中だった協力企業の作業員が4号機原子炉建屋西側にある汚染水を保管するタンク群の1基で、天板部から水が垂れているのを発見した。漏れた水は雨どいを通じて、タンク群を囲むせきの外にも約100トンが流出した。

 

雨どいの水からはストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり2億3000万ベクレル検出された。

 

タンクには汚染水を受け入れるための弁が3カ所あり、本来は全て閉まっているはずなのに、2カ所は開いた状態だった。弁を閉めたところ、漏えい量は減少したといい、東電は今回のトラブルの原因とみて調べている。

 

雨どいの汚染水にはベータ線を出す放射性物質のほか、放射性セシウムが同1万3100ベクレル含まれていた。東電は「近くに排水路がなく、海への流出はないと考えている」と話している。

 

事態を受け、原子力規制委員会は20日、東電に早急な漏えい防止や汚染範囲の特定などを指示した。

 

http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2014022000224