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フランスの最老朽原発 機器の不具合で停止 再開見通し立たず 稼働から37年(FGW)

2014-04-20 16:24:42

フランス最古の老朽原発
報道によると、原発大国として知られるフランスのFessenheimにあるもっとも古い原発が、先週末、原子炉に蒸気を供給するバルブの故障が原因で停止した。Fessenheimの原発は仏電力会社SDFが1977年に操業を開始、37年の稼働期間となっている。再開のめどは立っていない。

フランス最古の老朽原発
フランス最古の老朽原発


 

Fessenheimの原発は二基の原子炉を持ち、故障で停止されたのはそのうちの一つ。今月9日に冷却水の供給パイプの不具合が見つかっていた。EDFのスポークスマンは「二つの事故が重なったため停止するが、安全性の確保にも、環境への影響にも問題はない」と説明している。

 

直接の停止要因となったのは、蒸気供給装置の制御バルブの不具合で、現在、技術者が復旧作業を行っているが、復旧の見通しは現時点では未定と報道されている。

 

同原発は発電容量が1,800メガワット。操業から長期間経過しているほか、建設周辺は東部フランスの地震可能地帯に位置することから、オランド大統領も地元での講演で、同原発は2016年までに廃炉にする方針を示していた。

 

フランスの緑の党はこれまでも、老朽原発の早期停止を求めている。

 

参考情報:http://www.marinelink.com/news/incident-nuclear-frances367380.aspx