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福島第1港湾内外の海水の放射能濃度、5カ所で過去最高値(時事) 汚染水の海洋流出止まらず

2014-05-16 22:34:28

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東京電力は16日、福島第1原発の港湾内と港湾外の計5カ所で、海水中の放射性物質濃度が過去最高値を更新したと明らかにした。同原発の地下水では最近、放射性物質濃度が最高値を更新するケースが相次いでいるが、海水への影響について、東電は「原因は分からない」と話している。

fukushimaosensui36f4d18b8fedfdb62121a1490b0a7ad5東電によると、福島第1原発港湾内の2、3号機の取水口間で12日に採取された海水で、トリチウムが1リットル当たり1900ベクレル検出された。この場所での最高値は4月14日の同1400ベクレルだった。近くの別の採取ポイントでも海水にトリチウムが同1400ベクレル含まれており、これまでの最高値の同1200ベクレルを上回った。

 
また、1、2号機の取水口間で15日に採取された海水からは、ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が同840ベクレル検出され、この場所の最高値である同540ベクレルの1.5倍超となった。

 

港湾外でも、港湾のすぐ北にある採取ポイントで12日に採取した海水で、トリチウムが同8.7ベクレルと最高値を更新。南へ約3キロの地点で同日に採取した海水からもトリチウムが同4.3ベクレル検出され、これまでの最高値の2倍超となった。

安倍晋三首相は昨年、同原発の汚染水の影響について「港湾内で完全にブロックされている」と述べていた。

 

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2014051600886