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“原発広告”一足先に再稼働 新聞広告での「ワースト著名人」は勝間和代、櫻井よしこがツートップ 雑誌部門ではデーモン閣下が独走 (My News Japan)

2014-06-08 14:38:53

勝間和代さん
勝間和代さん
勝間和代さん


「原発は安全」と官僚や政治家、知識人、タレント、御用学者たちが呪文のように唱え、ついに最悪レベルの事故を引き起こした福島第一原発。周辺住民の避難生活が続くなか、安全対策も不十分なまま、安倍政権は原発再稼働を打ち出し、いま再び“原発広告”という形で、電力料金や税金を原資とする「原発マネー」がマスメディアに投入され始めている。

 

そこで新聞を対象に今年に入ってからの各紙を調査し、原発広告の「著名人ワーストランキング」と「新聞別のワーストランキング」を作成した。

 

すると、著名人ワーストは経済評論家の勝間和代、2位が右バネ界で崇拝される櫻井よしこ、3位は前国際エネルギー機関(IEA)事務局長で現日本エネルギー経済研究所・特別顧問の田中伸男。

 

新聞別ワーストは、1位が財界PR誌である日経新聞、そして2位が原発大推進派の読売新聞、と順当に続いた。3位の産経新聞は、原発推進キャンペーンを記事スペースでも展開、もはや記事そのものが原発広告と化しており別格だった。

 

◇原発広告(新聞編)の調査方法


原発広告新聞編の調査方法は、まず、大手新聞6紙(読売、朝日、日経、毎日、産経、東京)の14年1月1日から同年3月31日までの原発広告(3分の1ページ以上を割いた原発推進広告が対象。新聞社が外部の後援を受けて開催した原発推進シンポジウムを記事化した記事広告形式のものも含む)を抽出。

櫻井よしこさん
櫻井よしこさん


 

その広告に顔写真入りで登場した著名人をピックアップし、「オピニオンリーダー度数」×「原発広告の掲載数」順にランキング化した。定量化にあたり、過去5年間(2009年4月1日~2014年3月31日)の全国紙(朝日、読売、毎日、日経、産経)で記事の見出しに名前が出ている数(連載記事、特集記事、インタビュー記事)の合計を「オピニオン度」と定義した。

 

そのオピニオン度に、14年1月1日から同年3月31日までに原発広告に出た「掲載回数(同一種の重複は除く)」を掛けて順位付けした。以下が、その「原発広告・著名人ワーストランキング(新聞編)」である。




































































順位 名前・肩書、オピニオン度×掲載数 点数
1位 勝間和代・経済評論家、246度×1回 246点
2位 櫻井よしこ・ジャーナリスト、73度×2回 146点
3位 田中伸男・前国際エネルギー機関(IEA)事務局長、60度×2回 120点
4位 吉崎達彦・双日総合研究所 副所長、32度×1回 32点
5位 山名元・京都大学原子炉実験所 教授、20度×1回 20点
6位 山地憲治・地球環境産業技術研究機構 理事、6度×1回 6点
6位 礒崎陽輔・国家安全保障担当首相補佐官、6度×1回 6点
8位 澤昭裕・21世紀政策研究所 研究主幹、5度×1回 5点
9位 遠藤哲也・日本国際問題研究所 特別研究員、3度×1回 3点
10位 秋山信将・一橋大 教授、2度×1回 2点
11位 北野充・外務省軍縮不拡散・科学部長、0度×1回 0点
11位 山崎亨・原子力発電環境整備機構 理事長、0度×1回 0点

 

◇1位は勝間和代、電事連広告に出演しまたも原発マネーもらう

ワースト第1位は、経済評論家の勝間和代氏。勝間氏は、朝日新聞紙上の「勝間和代の人生を変える『法則』」、毎日新聞の「勝間和代のクロストーク」といった連載によりオピニオン度数246と影響力が高い。

 

そんな勝間氏は、福島第一原発事故の前に、浜岡原発を抱える中部電力の原発CMに出演していたことは既報の通り(→勝間、星野、草野…原発CMに汚染された“黒いタレント”たちの苦しい言い訳)であるが、性懲りもなく、「電気事業連合会(電事連)」の原発広告に登場した。

 

電事連とは、東電含む国内電力会社十社が会費を納め運営する業界団体で、値上げが続く電気料金や東電に投入された税金が運営の原資である。それが広告費にも使われる。競合がない独占企業は本来、広告宣伝など不要だが、政府はこの期に及んでも禁止せず、このように評論家や新聞社、広告代理店へと、原発被害者への補償も終えていないうちに、カネが流されているわけである。

 

その広告とは、トップ画像にある読売新聞3月30日付の「“放射性廃棄物の地層処分”」。広告の右下には、冬服を着こんで、なにやら遠くを見つめている勝間氏の顔写真のアップ。その上に、「私もフィンランドの『オンカロ』を見てきました。日本でも、私たち一人一人が自分の問題としてしっかりと考えていく必要があると感じました。勝間和代」とある。

 

さらに顔写真の横には、「現在そして将来にわたるエネルギーのあり方を考えるとき、“放射性廃棄物”をどのように処分するべきか?私たちみんなが真剣に取り組まなければならない課題です。今回、私が訪問したフィンランドでは、世界に先駆けて事業化が進められています。日本でも、何が最善なのか十分に議論を重ねながら着実に前進させなければなりませんね。――経済評論家・勝間和代」と署名入りのコメントがある。

 

左半分は、電事連広報の「原子力発電所で使い終えた燃料から出る“高レベル放射性廃棄物”については、適切に最終処分することが、未来の世代に対する大きな責任です」といった言葉が並んでいる。

 

無反省に原発依存を既定路線としている勝間氏と電事連は、今後、もし大地震が来て福島第一原発以上の原発事故が起きても、未来の世代に責任を持ってやってきました、といえるのか?未来の世代どころか、目先のお金のことばかり考えているのが実態ではないか。

 

◆   ◇   ◆

事故後の「原発広告」新聞編に続き、主要20の雑誌について「原発・電力業界広告」の実態を調査したところ、著名人ワーストは、デーモン閣下(相撲評論家、ミュージシャン)で、そのキャラ設定を逆手に取って、まさに悪魔に魂を売っていた。次いで、たまにTV解説にも出てくる渡部恒雄(東京財団上席研究員)、堀尾正明(フリーキャスター)、唐橋ユミ(フリーキャスター)、北野大(工学博士)らがランクイン。demonsafe_image

 

いずれも生活に困っているほどではないがそう売れていない三流タレント層が狙われている。雑誌の媒体別では、今年に入って原発広告を4回も載せている「WEDGE」、同2回の「週刊新潮」がツートップ。次いで「PRESIDENT」「婦人公論」も電力会社のお世話になっていた。

 

事故前と異なる点は、東電が実質的に国有化され、原発再稼働に向けたPRに、電気料金だけでなく公費も投入されていることだ。その黒いカネに群がる著名人と“電力ムラ”の甘い汁を吸い続ける恥ずかしい雑誌を浮き彫りにした。(ワーストランキング対象の全広告は記事末尾からダウンロード可)

 

◇調査方法


新聞の原発広告に続き、最新の「雑誌の原発広告状況」を調査した。新聞は勝間&日経だったが、雑誌の不名誉なワースト著名人に輝いたのは、個人部門がデーモン閣下、媒体部門は「ウェッジ」だった。

調査方法は以下のとおり。

 













 「原発・電力業界広告ワーストランキング(雑誌編)」の調査方法=まず「社団法人 日本雑誌協会」が公表している加盟92社の発行雑誌の『印刷部数』(2013年10月~同年12月)」のうち、総合誌、ビジネス誌、ライフデザイン生き方誌の、部数の多い上位20誌をピックアップした。(それ以外のファッション、コミック、趣味専門誌などは報道性が少ないと判断して対象から除いた)。 次に、東京都立中央図書館へ行って調べた。調査対象の雑誌名は、部数の多い順に、週刊文春、週刊新潮、週刊現代、文藝春秋、週刊ポスト、女性自身、女性セブン、週刊女性、PRESIDENT、FRIDAY、潮、週刊アサヒ芸能、婦人公論、週刊朝日、家庭画報、WEDGE、週刊ダイヤモンド、AERA、SPA!、サンデー毎日の20誌(同図書館に所蔵していない週刊大衆、FLASH、週刊プレイボーイ、pumpkinは調査対象から除いた)。発行期間は2014年1月1日号~同年5月5日号までを対象とした。調査する広告は、はじめは1ページ全面以上の「原発PR広告」を予定していたが、後述のように2誌のみだったため、「電力業界による原発以外の広告」も含めることとした。たとえ原発広告でなくても、原発を保持する電力業界から広告費を受け取ることにより、スポンサータブーで原発の検証記事は書けなくなるし、次第に“電力業界マネー漬け”になり、やがてタガが外れたように原発広告を載せることは過去の歴史からみて必至だからだ。

次に、その広告に顔写真入りで登場した著名人をピックアップし、「オピニオンリーダー度数」×「原発広告は10倍(原発以外の電力業界広告は1倍)」順にランキング化した。(※原発そのものの広告は、火力発電などその他の電力業界の広告に比べ、桁違いに悪質性が高いと判断し、10倍に設定した)

具体的には定量化にあたり、各自に「オピニオンリーダー度数」を設定。前回同様、過去5年間(2009年4月1日~2014年3月31日)の全国紙(朝日、読売、毎日、日経、産経)で記事の見出しに名前が出ている数(連載記事、特集記事、インタビュー記事)の合計と定義した。

 そのオピニオンリーダー度数に、14年1月1日から同年3月31日までに原発以外も含めた電力業界広告に出た「掲載回数(同一種の重複は除く)」を掛けて(※調査したところ掲載回数は全て1回だった)、最後に、悪質性を計るため原発そのものの広告の場合は10倍、原発以外は1倍とした。


 

 

以下が、原発・電力業界広告ワーストランキング(雑誌編)である。まずは個人部門から発表する。

 



























名前・肩書、オピニオンリーダー度、広告種別、広告主 点数
デーモン閣下・アーティスト=20度、原発広告(電気事業連合会) 200
渡部恒雄・東京財団上席研究員=6度、原発広告(東北エネルギー懇談会) 60
堀尾正明・フリーアナウンサー=17度、J-POWER(電源開発)広告 17
唐橋ユミ・フリーキャスター=14度、J-POWER(電源開発)広告 14
北野大・工学博士(淑徳大学教授)=10度、J-POWER(電源開発)広告 10

(全員、登場回数は1回ずつ)

 

◇1位のデーモン閣下は小学校の授業で原発推進を提唱

ワースト第1位は、デーモン閣下(元ロックバンド・聖飢魔Ⅱのヴォーカル・デーモン小暮、以下「デーモン」)。デーモンは、広島県のがん検診啓発キャラクターに就任したことや、相撲解説者として各紙に取り上げられたことで、オピニオンリーダー度数が20と高い。

 

そんなデーモンは、14年1月23日付の週刊新潮の「これからのエネルギー、私の視座 悪魔だって興味津々。日本のエネルギーについて学び、考えよう」と題する、電事連の広告に出演。同広告の前書には、こう書いてある。

 

 

http://www.mynewsjapan.com/reports/2018

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