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原子力規制委員候補の田中知東大教授 東電から4年にわたって 自ら担当の核燃講座に寄付1億円受領 (時事)

2014-06-08 23:53:55

田中知東大教授
田中知東大教授
田中知東大教授


東京電力が2011年度までの4年間に、核燃料サイクルの研究推進を目的とする東京大の講座に計約1億円を寄付していたことが7日、東大への取材で分かった。

講座は東大大学院原子力国際専攻が設置し、政府が原子力規制委員会の新しい委員候補として国会に提示した田中知教授が担当していた。

 

時事通信が情報公開請求で入手した東大の資料などによると、東電から08年4月、「核燃料サイクル社会工学寄付講座」向けに、12年度までの5年間に計1億5000万円を提供すると申し出があった。東大は毎年度3000万円を受け取ることになり、使途は田中教授を含む専攻内のメンバーで議論して決めたという。

この講座は、原発で発生した使用済み核燃料jの再利用を目指す核燃料リサイクルにかかわる人材育成や、研究推進を目的に開設。08年度から始まったが、福島第一原発事故を受けて東電が資金提供の中止を申し入れ、11年9月末で終了した。東大は同11月、提供済みの寄付金計1億2千万円のうち、使っていない2036万円を返還した。

東電は「講座の趣旨に賛同し、優秀な人材が育成されることなどを目的に寄付した」と説明している。時事通信は田中氏に取材を申し込んだが、回答がなかった。

 

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201406/2014060700206&g=soc