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原子力規制委、九電・川内原発は「審査合格」 新基準で初のゴーサイン 秋にも再稼働見通し(各紙)

2014-07-16 13:36:18

九州電力川内原発1、2号機の審査書案を了承した原子力規制委で発言する田中俊一委員長(右から2人目)=16日午前、東京都港区
九州電力川内原発1、2号機の審査書案を了承した原子力規制委で発言する田中俊一委員長(右から2人目)=16日午前、東京都港区
九州電力川内原発1、2号機の審査書案を了承した原子力規制委で発言する田中俊一委員長(右から2人目)=16日午前、東京都港区


各紙の報道によると、原子力規制委員会は16日、原発再稼働の前提となる新規制基準での適合性審査を進めている九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)について、「新基準を満たす」とする審査書案を了承した。

東京電力福島第一原発事故後、全面的に停止している各地の原発の中で、初の再稼動への道が開かれたことになる。規制委は今後、審査書案への技術的な意見を一般から1カ月間募集し、正式な審査書を決定する。

 

田中俊一委員長は決定後、「原子力規制委員会として、(今回の決定は)一つの大きなステップになると思う」と述べ、原発再稼動に道を開いていく考えを示した。
また、設備・機器の審査を担当した更田豊志委員は「(事故対応の)前提が崩れても対処できるのか、重大事故に関する審査では深堀りを心掛けた」と強調した。地震担当の島崎邦彦委員長代理は「地震学にしろ火山学にしろ、安全研究をさらに進める必要があると気付かされた」と語った。

 

今後については、工事計画の認可などの手続きが残っているほか、地元同意も必要となる。安倍政権は規制委の審査に合格した原発は再稼働させる方針で、地元の同意や起動前の使用前検査などを経て、早ければ秋にも再稼働する。

 

審査書案は、新基準に沿って設計方針を定めた「設置変更許可」に関するもので、他に工事計画と保安規定の認可がそろえば正式に合格となる

 

http://www.47news.jp/CN/201407/CN2014071601001149.html